なぜ牛乳瓶?「三陸の宝石箱」はインスタ映え抜群

浄土ヶ浜パークホテル 三陸産の豪華海鮮牛乳瓶ぶっかけどんぶり

左から鮭といくらの「紅葉づけ」、いくら、めかぶ、ホタテ、いくらの「ぶっかけ」。どれも宮古では「普通すぎる」メニュー

宮古では当たりまえの風景が新しい“ご当地グルメ”に! 旬の楽しみをぎゅっと詰め込んだ食のエンターテイメント。

世界三大漁場・三陸沖の海の幸

2つの潮流がぶつかり合うことで世界有数の漁獲量を誇る好漁場となっている三陸沖。宮古市といえば日本でも指折りの漁業の町で、18にものぼる漁港には三陸沖の海の幸が毎日のように揚がる。特に知られるのがさんまや鮭、鱈、そしてウニにアワビに牡蠣に加えワカメや昆布といった海藻類まで、あらゆるものが獲れるといっても過言ではない。鮭を孵化させ放流することで本州で最も多くの鮭の水揚げがあるといい、9月から1月ごろにその旬を迎える。1~3月は毛蟹、ウニは通年で獲れるが特に4月以降にさかんに出回るようになる。垂涎の素材が季節ごとにお目見えし、宮古市の人々の食卓を彩る。とにかく新鮮なまま食卓に運ばれる海鮮は、ほかの土地ではお目にかかれないようなものも。たとえば真鱈も水揚げ量全国ナンバーワンを誇るが、刺身でいただけるのは宮古だけだ。たとえ盛岡でも、持って行く間に鮮度が落ちてしまうため刺身にすることはできないのだという。そんな宮古の海の幸を心行くまで楽しめるのが、浄土ヶ浜パークホテルだ。

きらきらとまぶしく輝くパークホテルの牛乳瓶

その風光明媚な様子が「まるで極楽浄土のよう」と讃えられその名がついたという浄土ヶ浜。鋭くとがった白い火山岩がビーチを守るように連立し、深い青からあざやかな緑色にグラデーションする透明度の高い水が独特の景観をつくりだす、宮古市きっての景勝地だ。付近は三陸復興国立公園および三陸ジオパークに認定されており、その高台に位置する浄土ヶ浜パークホテルは観光拠点として高い人気を誇る。ビーチサイドまで階段を降りて数分の距離にあり、散策したり、夏場は海水浴を楽しむのに適した立地が大きな魅力。だが、実は料理を目当てに訪れる人も少なくない。

景観の美しさでは県内随一とも誉れ高い浄土ヶ浜。心洗われる景色

宮古の山海の幸がふんだんに盛り込まれたビュッフェもさることながら、ここでぜひトライしたいのが『瓶に入った三陸の宝箱』である。宮古の漁村では獲れたてのウニを海水ごと牛乳瓶に入れて保存する習慣があり、スーパーマーケットなどでも牛乳瓶入りで売られているウニを見かけることはよくあるそうだ。宮古の人々にとってそれは当たりまえの光景だが、他所から来た人にとっては「なぜ牛乳瓶!?」と思わず二度見してしまう。

消毒した海水と一緒に牛乳瓶に詰められたウニ。宮古ではごくふつうの売られ方だが、他所からくると珍しく見える。この150グラム瓶では5個分ほどのウニがぎっしり
これぞ至宝の海の幸。素材のよさだけでなく、自分でもりつけるところにエンターテイメント性がある

浄土ヶ浜パークホテルの久坂正夫総料理長によれば、「おそらく、かつてはどこの家庭にもある身近なリサイクル容器といえば牛乳瓶だったのでは」とのこと。その牛乳瓶入りのウニから着想を得てできたのが『瓶に入った三陸の宝箱』で、ウニに限らず海の幸を瓶に詰めた状態でサーブされ、それをお客が自らどんぶり飯にぶっかけて食べる“漁師めし”である。

自身も田老出身の久坂正夫総料理長は旬、そして新鮮素材の目利き。館内レストランでは宮古らしいメニューを数多く提供する

味覚だけではない楽しさ

実はこれ、宮古観光文化交流協会が『ビン丼』と商標登録した体験型ご当地グルメと同じもので、そのビジュアルのおもしろさから近年大人気を博している。めかぶやホタテ、イクラなどがぎっしりと牛乳瓶に詰め込まれたその様子は彩りも美しいうえになんだかかわいらしい。瓶に入ったままサーブされるので、写真を撮ってインスタグラムなどのSNSにアップロードする人が多いのもうなずける。自分でキャップをはずして、ほかほかのごはんにざっとかけるその作業にもエンターテイメント性があり、思わずわくわくすることは請け合いだ。食してみればホタテの甘味、いくらの濃厚さがあいまって至福の一言に尽きる。パークホテルのものは特に田老漁港に揚がる新鮮な素材だけを使用しているため、素材の味を存分に楽しめるよう余計な味付けはほとんどしない。「宮古って、海産物の加工技術がないのですよ」と総料理長が言うように、素材そのものが加工する必要のない、すでに完成された逸品なのだ。

また、どんぶり飯もただの白米ではなく重茂の焼きウニを炊きこんだもの。シーズンによって内容が変わるのもうれしく、旬の素材がぎっちりと詰め込まれた瓶はまさに「宝石箱」の名にふさわしい。これを食さずして宮古を去ることはできないし、むしろこのためだけに宮古を訪れてもいいかもしれない。出かける前に旬の食材チェックを忘れずに!

浄土ヶ浜パークホテルの『瓶に入った三陸の宝箱』はウニごはんと一緒にいただく。ウニごはんはディナービュッフェでも毎日いただくことが可能

企業情報COMPANY

企業名 株式会社浄土ヶ浜パークホテル
住所 岩手県宮古市日立浜町32-4
TEL 0193-62-2321
URL http://www.jodo-ph.jp
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